- 十二段草子
- じゅうにだんそうし【十二段草子】〔室町末期, 操り人形芝居として, 一二段に構成されて行われていたところからいう〕古浄瑠璃・お伽草子。 作者不明。 小野お通の作といわれてきたが俗説。 奥州へ下る牛若丸は, 途中, 三河の矢矧(ヤハギ)の長者の娘浄瑠璃姫を見染め, 一夜を契る。 のち牛若は吹上の浜で病に倒れたが, 姫の介抱で本復する。 「浄瑠璃」が語り物の代名詞となったのは, この物語の流行による。 浄瑠璃御前(姫)物語。 浄瑠璃十二段。 源氏十二段。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.